将棋ソフトを使った棋譜解析の強さの設定について(激指定跡道場2)

激指定跡道場を持っているにも関わらず、我慢できなくて激指定跡道場2を買ってしまいました。操作性は激指定跡道場、自然な指し方はBonanzaが優れてるので、両方を併用してたのですが、さすがに面倒くさくなったので。MyBonaが改良されるといいんですが、無料なんで無理は言えない。



激指定跡道場に比べると、激指定跡道場2は細かいところで強くなってるような「気」はします。私レベルでも気になるような手が減ってますので。ただ、メモリを食いまくるようになったのは参りました。700MBは喰います。他にもメモリ喰いのソフト(VMwareとか)使ってるんで、激指使うとメモリ不足気味。Windows7にしたほうがいいのだろうか。


激指は、もっぱら棋譜解析と検討機能を使っています。棋譜解析でざっくり形勢をみて、検討機能で詰めろとか別の候補を見ると。棋譜解析で詰めろや二手スキとかを表示してくれるといいんですが、時間の関係で無理なんだろうなあ。GPS将棋がtwitterで実況しているレベルで解析してくれるといいんですけどねえ。




さて、その激指定跡道場2の棋譜解析ですが、各種設定メニューから12級から六段+++まで選べます。もちろん、強くなればなるほど時間がかかります。では、時間が許す限り強いレベルで解析したほうがいいかというと、違うような気がします。棋力の高い人はともかく、弱い人向けにはほどほどのレベルでの解析が良いように思われます。強いレベルだと長手数の詰みを読んでしまうあまり、必至や詰めろをかける手が悪手判定されることがあるからです。


これは、私の対局から。先手が私。相手玉に詰みがあるかもしれませんが、読めなかったので▲3一銀と縛りました。
(実際には、▲3三金以下13手詰み。△同桂▲3一金△2二玉▲4二龍△1三玉▲2二銀△同飛▲同龍△同玉▲2一飛△1三玉▲2三金まで)。  


これの解析結果と候補手は以下の通り。

  • 12級:▲3一銀は悪手。▲3一金で王手をかける。
  • 10級:▲3一銀は疑問手。▲3四銀と縛る。
  • 8級:▲3一銀は特に指摘なし。▲4二金と王手。
  • 6級:▲3一銀は特に指摘なし。▲4四銀が候補手。
  • 4級:▲3一銀は特に指摘なし。▲4二金と王手。
  • 2級:▲3一銀は特に指摘なし。▲3一銀が候補手。
  • 初段:▲3一銀は特に指摘なし。▲4二金と王手。
  • 二段:▲3一銀は特に指摘なし。▲3一銀が候補手。
  • 三段:▲3一銀は好手。▲4二金と王手。
  • 四段:▲3一銀は悪手。▲4二金以下17手詰め。(このへんから私のPCでは時間がかかる)
  • 四段+:▲3一銀は悪手。▲4二金以下17手詰め。
  • 五段+:▲3一銀は悪手。▲3三香以下13手詰め。
  • 六段:117手目▲3二成銀、119手目▲3一銀が悪手。117手目に▲3三金以下17手詰め。
  • 六段+:117手目▲3二成銀、119手目▲3一銀が悪手。117手目に▲3三金以下17手詰め。

私の棋力では(簡単な追い詰でもなければ)13手詰は読めないので、四段以上の判定はあまり参考にならないです。かといって6級以下はちょっと指しづらい手のような気がする。2級から三段ぐらいが適正な解析レベルでしょうか。あまりレベルが高いと時間もかかりますので、自分の棋力をやや上回る程度に抑えた方が無難な気もします。私は普段は三段を使っています。次の一手は六段+。
イメージと読みの将棋観2でも「長い詰みか、必至か」という話はありました。長手数を読むのは重要ですけど、現在の棋力を遥かに越える長手数を読むのは無茶なので、必至でもいい場面はそう指摘して欲しいなあと思ったり。




さて、激指定跡道場2がどれぐらいの手数の詰みを読んでいるのかを調べるために、例として第50回NHK杯久保・羽生戦を解析してみました。

(kifファイル)

まずは12級で解析。最後の△8五金以下▲8七玉△7六馬までの詰みです。解析では、その前の△8六歩▲同玉が「悪手?」になっています。

次に10級で解析。△8六歩が「好手!」に変わりました。△8六歩以下、▲同玉△8五金▲8七玉△7六馬までの詰みです。このように解析結果を比較すると、次のことがわかります。時間は無制限で解析しています。

  • 12級では3手詰みまでを読んでいるため、その前の8六歩の捨て駒を悪手と認識してしまっている。
  • 10級~6級は5手詰みまで読んでおり8六歩を好手と認識している。
  • 4級~ニ段は7手詰みまで。その前の▲7六玉が悪手判定。
  • (たぶん、4級が7手、2級が9手、初段が11手二段が13手詰めまでと思われます)
  • 三段以上は6六銀以下15手詰めと読んでいます。△6六銀が好手判定されていて、以下、▲同玉△6八飛成▲7五玉△7四歩▲8六玉△8八龍▲8七銀△8五歩▲7六玉△4九馬▲6六玉△6五金▲5七玉△5八馬。手数が飛んでいるのは、久保七段(当時)が、7五玉ではなく7六玉に逃げたため。

私が勉強してる詰将棋が3手~5手。実戦ではがんばって7-9手が読める程度ですので、初段前後に設定するのがいいのかもしれません。