週刊将棋電子版サイト(shu-sho.e-shinbun.net)にアクセスしづらい件
週刊将棋に三浦・GPS将棋戦電王戦のコンピュータ側操作を5局勤めた三浦初段の記事が載っているらしいので、電子版を買おうとしたらサーバーに接続できない。
表示されているメッセージからすると単なるサーバートラブルではなさそうなので、ちょっと調べてみた。
www.e-shinbun.net は見れる…のだが
試行錯誤すると e-SHINBUNポータルサイト の方には繋がった。ここのメッセージからすると、とっくに治ってるはずだけど うちの環境では見れない。
7月6日(土)午前10時から15時頃までサーバが繋がりにくい状態が発生しておりましたが、現在は復旧しております。会員の皆様には大変ご不便をおかけいたしました。ご迷惑をおかけいたしまして、誠に申し訳ございません。深くお詫び申し上げます。今後ともe-SHINBUNをよろしくお願いいたします。
dnscheck.jp でチェックしてみる
エラーメッセージから推測するに DNS絡みのトラブルだろうと当たりをつけて DNSの設定チェック を実行してみた。
案の定エラー(赤文字)が検出されている。
どうやら hosting-sv.jp に登録されているNSと、value-domain.comに登録されているNSが異なる。
これは サーバー移管+ネームサーバー移管しようとして、誤って whois に新旧両方のネームサーバーを登録したままになってるんじゃないかな…?
www.e-shinbun.netだけ両方に正しい情報が入っている
それぞれのネームサーバーに登録されている A レコードを見ると、shu-sho.e-shinbun.net のIPアドレスが異なる。hosting-sv.jp 側の情報が正しくて、value-domain.com 側が誤っている。
どうやらネームサーバーとWebサーバーを移管しようとして、古いほうのネームサーバー(value-domain.com)の情報を whois から消し損ねているっぽい。
ネームサーバー | www.e-shinbun.net | shu-sho.e-shinbun.net |
---|---|---|
ns1.hosting-sv.jp | 59.106.44.113(見える) | 59.106.44.113(見える) |
ns2.hosting-sv.jp | 59.106.44.113(見える) | 59.106.44.113(見える) |
ns1.value-domain.com | 59.106.44.113(見える) | 203.189.105.197(見えない) |
ns2.value-domain.com | 59.106.44.113(見える) | 203.189.105.197(見えない) |
www.e-shinbun.net は両方に正しい情報が入っているので、どちらのネームサーバーを引いても表示される。しかし、shu-sho.e-shinbun.net は 古いほう(value-domain.com)を引き当ててしまうと表示されないわけだ。ちなみに www抜きの http://e-shinbun.net/ も shu-sho.e-shinbun.net と同じ状況で、運が悪いと表示されない。
www.e-shinbun.net だけ 両方に正しい値が入ってるのは、見えないというクレームに Ad Hoc に対処したのだと思う。“7月6日(土)午前10時から15時頃までサーバが繋がりにくい状態” ということなので、それの対応をしたのが土曜日の15時なのだろう。
そのときに shu-sho.e-shinbun.net とか e-shinbun.net の方は直し損ねて、今でもアクセスしづらい状況になっているのだと思う。
ネームサーバーが4つになってるのがそもそも設計ミスっぽい気がする。ドメイン管理業者とサーバー管理業者が違うとか、Layer 9 問題だろうか。
対処
この記事をアップロードしたら連絡しておきますので、待ってれば改善されると思います。
将棋ビデオもDNS関係のトラブルあったし、呪われてますなあ…
いちおう治りました
報告メールしたら、さくっと直していただけたようです。value-domainの方のAレコード設定を修正した模様。shu-sho.e-shinbun.net のトップページのお詫びは 「7月6日(土)午前10時から15時頃までサーバが繋がりにくい状態が発生しておりました」 のままだけど、おいおい直るでしょう。
whoisには相変わらず4つ(2系統)登録されているし、http://dnscheck.jp/ で見ると “SOA out of sync” のままなので、根本的な問題は解決されていないような…
(メール回答に “DNSの浸透” という言葉が使われていたので、起こるべくして起きた事故な気がする。
参考:「DNS浸透の都市伝説を斬る ~ランチのおともにDNS~ – JPRS(PDF)」、「浸透いうな!」)
追記
翌7月9日の午前2時ごろアクセスしたら、e-shinbun.net, shu-sho.e-shinbun.net の両方ともお詫び文章が無くなっています。whoisのダブり設定はまだ解消されていません。
こちらから連絡するまでは(7/8の17時前までは)トラブル継続していたので、それはちゃんと書いた方がいいと思うのだけど。
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