第7回琉球銀行杯新春将棋大会に参加しました

2017/01/09沖縄の将棋大会

那覇市壺川のりゅうぎん健保会館にて開催された琉球銀行杯新春将棋大会に参加しました。本大会は琉球銀行がスポンサー。参加費無料なのに商品も出る大人気大会です。

大会の結果は「【将棋大会の結果】新春将棋大会: 沖縄将棋@支部連合会」に掲載されています。





大会の概要

本大会は琉球銀行がスポンサー。参加費無料。しかも上位3位まで副賞もあります。プロ棋士による指導対局も行われます。いたれりつくせりです。
この大会だけに参加する人も多く、他の大会の倍ぐらいの参加者が来ます。

沖縄の大会は強さの順に県代表戦,S,A,B,C,Dの順にクラス分けされています。今回は県代表戦がなく代表級の強豪の方もS級参加です。
それぞれ予選リーグ(4人単位、2勝通過)と決勝トーナメントがあります。この大会にしかでてこない隠れた強豪もいて、大激戦の大会です。

事前準備&当日朝

S級に参加するようになってから負けが続いていて、もうどうしたものか状態。相手が強いので付け焼き刃で勉強してもダメなんだよなあ。
いつものように焼き鳥屋で将棋を指すぐらいです。

当日朝は、沖縄の冬の天気。雨も降っていて参加者の出足が心配されましたが、それを吹き飛ばすように続々と参加者が来ます。S級参加者が多すぎて登録場所が2箇所になる人数。
S級もB級も予選グループが12組もあって、めちゃくちゃ人が多かったです。最終的にS級48名だったかな。

今回は私はS級参加。焼き鳥屋メンバーの参加者も増え、S-Dまで網羅しています。初参加者も1名います。

私の今年の目標は予選で1勝、あわよくば予選通過です。

予選リーグ一回戦

大会でよく見かける強豪との対局。振り駒にて歩が5枚。先手番に。後手側が中飛車にしてきます。三間飛車に振って相振り飛車に。アレが来るかなと思ってたら来ましたよ、中飛車左穴熊。天敵です。

途中お互い手詰まりで千日手含みになったのですが、先手だし、やり直しても同じような局面になりそうなので千日手は選びませんでした。
玉形に差があるので大捌きされないように金銀を動かしているうちに こんな局面になりました(歩の数とか細かい配置は間違ってるかも)。

ここから△7五同角▲同角に△7四飛。ばっさり▲3一角成。いくら穴熊でも金を二枚剥がされるのはまずいので△同金。▲7四飛で飛車得になりました。
しかしここからの穴熊が堅い堅い。相手の方も強豪ですのでしっかり受けてきます。


相手は穴熊なので緩んだら逆転されます。ひたすら喰いついてなんとか勝ち。飛車得でも大変なので、普通に指したら負けるのも当然かもしれない……
観戦していた方の話では、△7四飛がまずかったのでは?とのことでしたが、自分ならどう指すかなあ。なかなか難しいように思います。

天敵に勝って1勝0敗。久しぶりに予選で勝てたので少し気分がいいです。

予選リーグ二回戦

今度もよくお見かけする強豪。先手番。四間飛車対居飛車急戦の形になります。

△5三銀左急戦のよくある形からうまく攻め込まれて駒損。まあ駒損は毎度のことなのでいいのですが、儲けた駒を使って船囲いを強化されたのが辛かった。


投了図。三枚目の金を3二に打たれたのには参りました。これで1勝1敗。

予選リーグ三回戦

たぶん初めて当たる方。今回も先手番。▲7六歩△3四歩▲6六歩に△3二飛車。先手向かい飛車・後手三間飛車の相振りになりました。

端歩を優先していたら、いつの間にか美濃に組めなくなって仕方なく金無双。角交換から△6六角と打たれました。

長考して▲7七角。同角ととってくれたので同桂馬としましたが、飛車取られたらどうなっていたのだろうか。
将棋ソフトにかけてみたら▲9五飛から香車を取って角の田楽刺なんて手も出てくるのですが、いずれにせよこの時点では後手大優勢だったようです。

そこから相手の方の攻めを馬の力で潰して最後は必至をかけて勝ち。

なんと2勝1敗で予選通過です。今年の目標達成してしまった。

昼休み

S級で3局も指すと食事時間が確保できません。取り急ぎ坂を下ったところの沖縄そば屋さん(こどら)に行きました。

二日酔い気味なので三枚肉そばの小を選択。対局開始まで時間なかったので写真撮るのを忘れました。毎回期待されていた方ごめんなさい。

予選通過はうれしいのだけど食事時間が問題なのよね。

午後も続々と参加者が来てD級が50名超。たぶん新記録だと思う。

決勝リーグ一回戦

先手番。相手の方、めっちゃ強そうです。ミレニアムに組まれたので銀冠から玉頭を押す構想を立てたのですが……


王手も掛けられずに負けました。とほほ。
感想戦では、相手の方に一瞬スキがありそこを突かれたら大変だったとおっしゃってましたが、まったく見えませんでした。まだまだ修行が足りないです。

結局、相振り飛車で2勝、四間飛車対抗形が2敗。四間飛車の定跡再学習しないといかん。

(追記:対戦相手のEさんからコメントいただきました。ありがとうございます)

フリータイム

時々このブログにコメントいただいているkondouさんとお会いしました。将棋も観戦しましたが、めっちゃ強かったです。
八重山からのお客様: ぷりうすの将棋にも記事があります)

高校生の方とも4枚落ちで対局。以前対局したことがある将棋部の部長さんは受験でこれなかったとのこと。そういえば毎回参加してる学生さんが何人か見えなかったのはそのせいでしょうか。

最近の大会は普段ネットで指している強豪の方が参加して上位に入賞することがあるのですが、今回もそうでした。県内の将棋人口は思ったよりも多いのかもしれない。
参加者は今回188名(去年161名)で記録を更新したそうですし、宣伝次第ではもっともっと増えそうな予感がします。そうなると会場の大きさや運営の負荷が課題になるのだろうなあ。

プロ棋士の山本真成六段の指導対局コーナーは常時待ち行列ができていて参加できませんでした。6面指しでは足りなかったかも? でも8面に増やすと指導する側の体力が大変だろうし、痛し痒しです。

戦い終えて

一緒に参加した1名優勝、1名3位でした。賞品の米を土産にいつもの焼き鳥屋で反省会。与儀公園組も来て将棋談義。
タクシーで移動したのですが、運転手の方も将棋好きとのこと。大会があることをご存知なかったので、宣伝しておきました。

雑談の中で「小学生の子との駒落ちが私の棋力向上に繋がっている」という話。金銀で相手の大駒を押さえ込んだり、不利な局面で我慢したり。上手を持ってみて初めて知る下手のありがたさです。大人同士でも積極的に駒落ちを指した方がいいのかもしれない。
(ただし、振り飛車党の感覚とは違う気がするんだよな。さばく感覚はまた別物だと思う)

リンク

次の大会は?

次回は支部名人戦・シニア名人戦(1/29)です。
日本将棋連盟支部会員のみ参加可能。当日の入会もできます。
日本将棋連盟支部会員の隠れたメリットもご参照ください)

追記

当日撮影した写真と参加者数が合わないことに後日気がついたので、ここにメモしておきます。本記事の188名は「【将棋大会の結果】新春将棋大会: 沖縄将棋@支部連合会」の記事を参考にしました。以下引用します。

最多となる188名もの参加者となりました。
中でもD級は52名もの参加者が。。。



ところがぷりうすさんの記事では「S級は36人、A級は24人、B級は48人」「C級が23人、D級は53人」となっています。4名の差があります。

また私が当日撮影した写真からはS級44名・B級47か46名に見えます。BDの人数減は申込したけど参加しなかった人がいたのでしょう。

ぷりうすさんの記事との差はSが+8、Bが-1か-2、Dが-1ですので、合計189か190名。もう1人不参加がどこかのクラスにあって、それで188名ということなのでしょうか。

沖縄の将棋大会

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