最近の棋譜を激指を使って解析してみる
最近、コンピュータ系のネタばかりで棋譜載せてないなーと思ったのと、めずらしく勝ち将棋があったんでそれを載せて、ついでに激指での解析のコツを少し書いてみます。相手は私よりだいぶ強い居飛車党の方。時々対局いただいてます。
左図は終盤近く、居飛車側が3二金型の構えから米長玉にしたところに襲い掛かった直後です。1三桂成を同玉と取らせて、さてどうするか。
直感的に思いついたのは1一角成ですが、対局中はその先が読めない。時間はあったんだけど。我ながら弱いねえ。激指先生は1一角成(詰めろ)を推奨。
激指を検討モードにして、1一角成の局面を棋力最強設定で読ませてみると….
しばらくして評価値50000で先手勝勢との御宣告。え、50000?
(評価値の50000とか99979とかの説明ってヘルプにないんですよね。ちゃんと書いて欲しい)
激指は相手玉に必至がかかっていれば評価値50000、詰み(または必至+詰み)があれば 100000-詰み手数 を評価値として返します。
ということは、相手が最善手で受けても必至、受け損なえば即詰みもあるという局面なんですが… わかりませんので、1手1手見てみます。その前に、この局面が詰めろかどうかの確認をしてみましょう……….ああ、1四香同玉2六桂1三玉1四銀まで5手詰ですね。ということは、この局面1四地点を受けないといけません。
さて、相手の応手を見てみます。このうち私の玉に王手をかける3八銀 ・3七桂・5八銀・5七角成はコンピュータ将棋によくある「最後のお願い」ってやつですね。どうしようもなくなると王手ラッシュしちゃうという。なので、この4つは検討しなくていいです。
残りを上から見て行きます。2二桂。1四地点を受ける手です。ここでどうしたらいいか 2二桂をクリックして検討を先に進めます。先手勝ちで99989になりますね。王手または必至+王手(+最後のお願い)で11手先に詰むということです。実際に、この局面にて詰みチェックをすると「詰みません」と言われます。
表示されてる読み筋は1四香同玉3八銀です。3八銀以下は最後のお願いですので無視。
1四香にもしも同桂なら2五桂で詰み。
なので1四香同玉。そこまで検討を進めると1二馬と引いて詰めろ、評価値50000と表示されます。ここで必至ですね。確かに 2五銀打と2六桂が受かりません。なるほどねえ。
2五銀(あるいは2五香)と受けても2六桂同銀2五銀打です。
同様に3三角も1四銀打も受けなしになりますので、1一角成の局面で必至。
ただし詰めろの先の15手詰とか出てきますので当然私には読めない。
上に逃がすのが嫌だったので2五銀打と押さえます。激指先生は「悪手」とお怒りですが、他にどうすれば良かったのでしょう…
(kifファイル)ということで、棋譜です。
最後、一度詰みを逃しましたが、なんとか勝ちました。終盤力が課題だなあ。
ディスカッション
コメント一覧
すみません、昨日コメントした者です。
解決しました・・・と言うのでしょうか、pspの激指を持っているので、そちらにパソコンの激指の棋譜を採れば、それならパソコンの激指の検討モードで作った分岐も消さなくていいですし、pspのほうで最終的に分岐なりまとめられることに気付きました。ずずさん(で合っているのでしょうか)の棋譜採りに関する記事がヒントになりました。
場違いなコメント、失礼致しました。
サブロクダイバーさん、問題解決して良かったです。
パソコンをお使いなら、Kifu for Windows を使ってみるのもいいかも。分岐棋譜やコメント付き棋譜が作れますので。
はじめまして。
いきなりの質問で失礼かと思いますが、激指を使っていて疑問があるので知っていらっしゃるかなと思い、コメントさせていただきました。
現在私は激指13を使っています。
それで、棋譜解析をしたあと検討モードで分岐手順を作ったあと、その分岐を消すと、棋譜解析した手順も棋譜解析ウインドウから消されてしまうのです。どうにかして表示できるようにならないものかと思っているのですが・・・。
そんなのまた棋譜解析すればいいじゃないかと思うのですが、個人的に気になるので、失礼ながら質問させていただきました。