コンピュータ将棋100回連続対局機能で形勢判断
将棋の課題局面を検討したいときに、普通は激指などの将棋ソフトの検討画面を使用する。
検討機能は一手一手を詳細に調べるには良い機能なのだが、大雑把に中盤の局面の良し悪しを判断するのには向いていないと思う。
中盤の評価値が+100点と表示されていても、それがどれぐらい優勢なのか、どう指せば勝てるのか(負けるのか)はわかりづらい。
そこで私が最近愛用しているのは、とにかく100回コンピュータ同士で対局させることだ。100回対局して60勝40敗になるなら60勝側がだいぶ優勢だと推測できる。
激指の検討画面
激指は私の愛用ソフト。検討機能では下図のように指定局面とその局面の選択肢・評価値を表示してくれる。
選択肢を選んで局面を進めたり・戻したりも簡単に操作できて便利だ。操作性は激指が一番良いと思う。
しかし、残念ながら激指には連続対局機能がない。100回対局には別のソフトを使わないといけない。
ShogiGUI
ShogiGUIは 思考部分のみの将棋ソフトと組み合わせて利用する操作用ソフトウェア。
電王戦やコンピュータ将棋選手権に参加するような強い将棋ソフトも使える。
私はやねうら王やAperyと組み合わせて利用している。各ソフトについては下記のリンク先を参照して欲しい。
- ShogiGUI – コンピュータ将棋
- Apery
- やねうら王オープンソースプロジェクト | やねうら王 公式サイト
- GitHub – gikou-official/Gikou: 将棋ソフト「技巧」
- GPSshogi – PukiWiki
ここでぶっちゃけて書いてしまうのだが、これらのソフトをインストールして使える状態まで持っていくのは相当面倒臭い。この手の作業に慣れてない人にはお勧めできない。
(マイボナや将棋所という類似ソフトをインストールして使うことができた人なら、ShogiGUIを入れて使うことは可能だと思う)
以下、インストールと設定は完了したものとして、対局方法を説明します。
100回対局方法
ShogiGUIを起動し、検討したい局面を入力する。私は Kifu for Windows で作成した局面をコピペしている。
メニューから対局→対局を選ぶ。
連続対局用に各項目を設定。失敗すると面倒臭いので最初は連続3回ぐらいでテストすると良いと思う。
対局回数を減らしすぎると結果の信頼性が下がるので、検討には最低でも100局程度は必要です。
対局途中をぼーっと見ているだけでも、勝ちパターン・負けパターンがうっすらと見えてくるので結構楽しい。
連続対局が終わると先後の勝敗数が表示されます。
コンピュータは居飛車が好き。振り飛車党には辛い評価が出るので困る。
対局中の動画
100局対局の動画を作りました。100局全部だと長すぎるので途中は省略してあります。
とにかく時間がかかります
1手1秒でも1局100手指すとすれば、100局で1万秒(2.8時間)。これにソフトの起動時の待ち時間があるので3時間ぐらいはかかります。
途中局面から初めて平均50手でも1.5時間。もっと時間をかけた手も見てみたいけど時間かかりすぎるのが悩みどころ。
長時間パソコンをつけっぱなしになるので、夏場は熱暴走も心配だし電気代もかかりますし。
寝る前や仕事・学校に行く前に設定して、あとで見るような用途がいいかもしれません。
ディスカッション
コメント一覧
100局対局の手順記事ありがとうございます!
マイボナやAperyは普段から使用してるので早速やってみたいと思います( ̄▽ ̄)