駒落ち戦のすすめ(4) 番外編
いつものように小学生と将棋を指していたときのこと。この子との手合いは12月頭に8枚落ちから6枚になったばかりだが、ついに6枚でも負けるようになった。子供の進歩は早い。
まだこちらが勝率はいいのだが、そのうち連敗しそうな雲行きである。私が3連敗したら4枚落ちにするつもり。
何局か指していると、将棋好きの家族が来ると店主からの情報。しばらくしてお子様連れの家族がやってきた。小さな店なので相席。
よくいる将棋好きの男性は20級ぐらいかな?
お父さんが将棋好きとのことなので、小学生の子と指してもらう。お互いにうっかり合戦で大駒があっちにいったりこっちに来たりしたが、終盤うまく攻めて小学生の勝ち。
2戦目は飛車先をうまく突破されてお父さんの勝ち。1勝1負。
話を聞いてみると小学校のときに将棋が好きだったそうだ。駒組みが独特なので棋書とか先生に習ったわけではなさそう (私ぐらいの年代だとそれが普通)。
将棋再開したころの私同様、力将棋でスマートな手筋とかは知らない感じ。
「駒落ち戦のすすめ(3) 覚えたての人は果てしなく初心者である」にも書いたけど、これぐらい(20級ぐらい)の棋力の男性は多いように思う。
その後、私とも対局したいとのことなので何枚落とすか聞いてみたら平手でいいとのこと。まあそうだよね。私だってネットでボコボコにされるまでは自分は強いと思ってたもん。
小学生との対局で傾向は掴めていたので、石田流っぽく組んでみた。飛車取りに歩が進んで来たが無視して詰めろをかける。もちろん飛車を取って来たので詰ませて勝ち。30手弱。
私も最初のころはネット将棋で三間飛車になんども瞬殺されたのでわかるけど、負けたときに呆然とするのよね。なんかの間違いじゃないかって思う。
再戦は申し込まれませんでした。うーん。もうちょっと粘らせてあげた方が良かったのかもしれない。
駒落ちで上達する
私が子供のころは塾に行く子は非常に少なく、放課後は遊び放題だった。将棋や遊びごとにはかなりの時間を使ったと思う。その状態で何年も将棋を指してようやく20級ぐらいの棋力。相手も同じようなレベルなので買ったり負けたりが楽しかったけど、上達を考えるとずいぶん非効率的だったと思う。
本記事の冒頭にでてくる小学生は、去年の末にどうぶつしょうぎ(4×3)を買って遊び始め、本将棋を始めたのは夏頃から。裸玉から初めて半年で6枚卒業が見えて来た。私などが何年もかけて学習したことを恐ろしい勢いで学んでいる。
この日の対局で歩を垂らされて痺れた局面。このような手を指されると上手冥利だ。ある程度上手い人と駒落ち対局していれば自然に手筋を学べて強くなれるのだと思う
ボコボコにしてしまったお父さん、こんどあったら駒落ちから学んでくれるだろうか? 子供と違って大人は難しいです……
明日は大会
明日は第7回琉球銀行杯新春将棋大会(2017/1/8)。
普段の大会よりも多くの方が参加されます。会場で見かけたらお声がけください。
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