将棋入門者が学ぶべきスキル(番外編) 強そうなフリをする

将棋入門

将棋入門者が学ぶべきスキルの番外編です。この連載の過去記事は下記にあります。必ずしも簡単な順序にはなっていません。今回は番外編。

強い人は強そうに見える

NHK杯などのTV棋戦を見ていると棋士は皆 強そうに見えます。逆に初心者の対局は弱そうに思えたり。強い人は強そうに見えるし、弱い人はそれなりに見えます。

因果関係としては 強い→強そう なのだと思うのですが、実は 強そう→強い というルートもあるのではないかと考えています。

対局の際、相手が強そうに見えると手が縮んで勝てる対局を落とすこともありますし、終盤で相手に余裕があると「実は自玉に詰みがあるのではないか?」などと疑心暗鬼になって正解を指せなかったり。

逆に弱そうに見えた場合、つい侮ってしまって負けてしまったり。精神面の影響は意外に大きいと思います。

形から入ろう

形から入ることは実は大事です。駒を並べる時に大橋流や伊藤流のように定まった順序を使うことで気持ちを落ち着けることができます。野球のイチロー選手も決まった手順を守ることで知られています※1。 NHK杯などのTV棋戦で棋士の良さそうな態度・手順を見つけたら真似してみるのが良いと思います。

※1 自分のリズム生む、イチローのルーティン  :日本経済新聞

駒をちゃんと並べる

先にも書きましたが大橋流・伊藤流などで並べること。並べ方にはそのほかの方法もありますが、対戦相手が知らない方法だと自己流だと思われて強そうに見えないかも。
王と玉がある駒なら目上・強い人が王を使います。

駒台の駒も綺麗に並べましょう。これは持ち駒のチェックにもなりますので、勝負に熱くなって駒台の存在を忘れがちな人には特にオススメ。「四隅の香を見る」という格言もありますし、冷静になって局面を見ることは大切です。

指す時の手つき

NHK杯の冒頭で前年度優勝者が初手を指しますので、それを参考にすると良いと思います。と、言っても最初のうちはなかなか難しい。

対局や棋譜並べのときに少し意識するだけで、うまく持てるようになる……はず。

グッズを使う

扇子は定番ですね。自分がファンの棋士の扇子を持つ方が多いと思います。困った時に「あの先生ならどう指すだろう」と考えるのも良い。

終盤の困った時も、扇子をあおいで涼しい顔をしていれば、相手が間違えてくれるかも良い考えが浮かぶかもしれません。

考えすぎて頭がぼーっとしたときに、冷えピタを貼るというのがプロ界でも一時期流行りましたが、あれはどうなんだろう。効くとは思いますが、周囲からの視線が気になる。

脇息や大きな置き駒を持ち込むのは、さすがに迷惑なので辞めたほうがいいと思います。

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