素晴らしい初心者向けコンピュータ将棋ソフト「こまお」

前に書いた「こんな将棋ソフトが欲しい」というエントリが好評で、そのおかげか?将棋ソフトにも変化が見られるように思う。

PC用将棋ソフト激指11も『本作はロボットのように強いだけではなく、「ユーザーが強くなる」、あるいは「棋力アップの軌跡が見える」ということに重点をおいたメニューを新設』したそうである。今までの市販コンピュータ将棋ソフトが「ロボットのように強いだけ」だったことを白状してしまっているようだ(^_^;

さて、今日見つけたソフトが「こまお」。猫のキャラクターが表示されていて、この猫が「こまお」らしい。


特徴は弱いこと

開発者のtiharaさんのブログには「こまお」について、こう書かれている(残念ながら、現在ブログは非公開となっている)(再公開されています)。

こまおの特徴はとにかく弱いことです。
(中略)
将棋というのは勝てないと面白くないのです。そういうわけで、ハム将棋に勝てない人のための将棋が必要だと感じました。だから作りました。

2012-04-18 – 弱いコンピュータ将棋「こまお」について – IHARA Note

まったく同感である。今の市販の将棋ソフトは最弱レベルでも強すぎる。しかも不親切。キャラクターを入れたり頑張ってるソフトもあるんだけど、強い人が強い人向けに作ってるとしか思えないソフトが多すぎる。例外はハム将棋金沢将棋レベル100ぐらいだろうか。

とはいえ、ハム将棋ですら将棋倶楽部24のレーティングで250-300程度あり、決して弱いソフトではない。また、tiharaさんの記事には「金沢将棋のレベル1に負ける」人の話もあるので、金沢将棋ですら本当の初心者向けではなかったのかもしれない。

注:ハム将棋のレーティングについては「将棋倶楽部24の「ハム将棋アンケート結果」から考察する」を参照ください。

親しみやすさを優先

こまおが良くできているのは、猫のキャラクターがいろんなことを喋ることである。セリフがちっとも強そうじゃないところが素晴らしく、こういうちょっとした気遣いがうれしい。初心者のことを考えて作られているという気がする。これを作ったtiharaさんは素晴らしいと思う。

ややもすると、将棋のコミュニティは棋力優先しがちなところもあって、初心者向けに敷居を低くすることに抵抗がある人もいるようだ。しかし、それは将棋という面白い遊びの将来を狭めてしまうんじゃないかと危惧している。ですから、他にもこまおのようなソフトが多数生まれることを望みます。

弱いソフトを作ることは難しい

なお、tiharaさんの「やはり自然な指し手で弱くするのは難しかったです。弱いというのは要するに最善手から程遠いということですが、単純に悪い手を指そうとすると不自然になるのです」という記述は重要だと思う。

強い将棋ソフトの作り方の書籍は何冊も出版されているが、不自然でない弱いソフトの作り方の本は無い。

初心者に喜ばれる弱いソフトを作るには大変な努力が必要だと思うし、その意味でもこまおは素晴らしいと思う。

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コメント

  1. ルール知ってる程度の人 より:


    いらいらしたときにやるとちょっと気が紛れるw

  2. おやっさん より:


    生意気な小2孫に絶対に負けてやらないための努力です。