オススメのWindows用将棋ソフト

2017/08/11PCソフト

将棋のソフトについてはWindows用が質・量ともに豊富に揃っています。スマホの将棋アプリも以前に比べればかなり増えましたが、まだまだWindowsの方に一日の長があります。私は普段はMacbookをメインに使っていますが、将棋だけは仕方なくWindowsマシンを利用しています。

なお、ソフトには市販されているものと無料で配られているものがありますが、パソコンに慣れていない方には市販ソフトをオススメします。電王戦に参加している強豪コンピュータ将棋ソフトも無料で配られていますが、インストールも設定も難しいです。

将棋ソフトの種類

将棋ソフトと言えば対局相手になってくれるソフトが一番に思い浮かびますが、Windowsには対局以外のソフトも豊富に揃っていて、うまく併用することで棋力の向上に役立てることができます。

ざっと例をあげると以下の通り。

  • 対局用
  • 研究用
  • 棋譜の保存・検索
  • 定跡・終盤等の学習
  • 棋譜・図面の作成

以下、それぞれの種類ごとに紹介します。

対局相手

どのような将棋ソフトが対局相手としてふさわしいでしょうか? アマチュア高段者ならできるだけ強いソフトの方が良いかもしれませんが、入門者・初級者の場合は強すぎても困ってしまいます。最初のうちは、ほどほどの強さで色々な戦法を指すソフトの方が望ましいと思います。

この分野の定番は激指。これは1本持っていて損はありません。相手の強さを指定でき、初級者でもいちおう楽しめます。コンピュータの棋風は居飛車・振り飛車が選べますが、細かい戦法・戦型の指定はできません。特定戦法を指させたい場合は途中まで人間が先後とも指してから、CPU対局に切り替える必要があります。

定跡道場には名前の通り「定跡講座」が含まれています。激指14との価格差もあまりないので、これから買う人は定跡道場4の方が良いでしょう。発売元のマイナビ出版のサイトではダウンロード販売も行なっています。待たずに入手できるので便利。

入門者や初級者の場合はもっと弱いソフトや変わった戦法を指してくれるソフトの方が良いかもしれません。金沢将棋3D(厳選20戦法」はいろいろな戦法を指してくれます。ちょっと戦型が古かったりしますが、許容範囲。「100万人のためのお得セット」には金沢将棋レベル100が入っています。入門者・初級者向けです。戦法も多いのですが、直接戦型を指定することはできません。

柿木将棋IXも戦型指定可能ですが、変わった戦法は選べません。思考速度はやや遅めです。

(柿木将棋の戦型選択画面)

指定できる戦型の数は銀製将棋が一番多いのですが、レビューを見る限りでは不具合もあるみたい。私はPLATINUM 2を使っていて特に問題は感じませんので、使っている機器やOSによるのかもしれません。

研究用

指定局面から次の一手を調べたり、その時点での評価値を調べたりする用途もあります。こちらは最新版の定跡道場4がおすすめです。「検討モード」を使うと、候補手やその先の変化も表示してくれます。
(強さを追求している市販ソフトは現在のところは激指だけです。選択の余地がありません)

フリーソフトが使えるなら選択肢が増えます。私は「やねうら王」+「その時点で強そうな評価関数」の組み合わせを使っていますが、インストールや設定が非常に面倒臭いので、この手のことに慣れていない人にはおすすめしません

参考まで、私が使っている組み合わせを書いておきます。

棋譜の保存・検索

自分の棋譜や公開されている棋譜をデータベース化し、戦型や指し手で選択できると勉強の役に立ちます。「藤井九段は棒銀にどう対処したのだろうか」とか検索したいでしょ?

この分野はシェアウェアの「KifuBase」とフリーソフトの「棋譜の管理」の2択になります。フリーソフトに慣れていない方はKifuBaseの方が良いでしょう。柿木将棋IXにも付属しており、単体と値段はあまり変わりません。柿木将棋の局面から検索もできますので、柿木将棋IXを買うことをオススメします。柿木将棋は詰将棋作成・解答にも非常に便利です。

KifuBaseは無料版(1000局まで保存可能)がありますので、最初は無料版を使って動作確認すると良いでしょう。

(棋譜の管理にて検索)

定跡・終盤等の学習

こちらも最新版の定跡道場4がおすすめです。定跡道場には名前の通り定跡講座が付いてきます。また激指の検討モードは、終盤になると「詰めろ」や「詰めろ逃れ」がちゃんと表示されます。
詰将棋だけなら柿木将棋IXの方が優れています。激指にも詰めモードはありますが、実戦優先なので詰将棋として見るといまひとつです(充分に使えるレベルではありますが)。

棋譜・図面の作成

柿木将棋IXかKifu for Windowsの2択です。どちらも柿木さんが作っていて操作はほぼ同じです。本ブログの局面図はKifu for Windowsで作成しています。

たまに激指では読めない棋譜があったりしますが、その場合も柿木将棋IXやKifu for Windowsではうまく読めることもあります。激指は変な棋譜に弱いんだよな。

ソフトを買う前の注意

対応OSとメモリには注意してください。同時に複数のソフトを使うことが多くなるので、メモリは多めに積んだ方が無難です(最低でも8GB、できれば16GB以上を推奨します)。研究用途ならCPUもなるべく速いものを買ってください。

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