強くなるにはA級ミスをしないこと
麻雀作家の福地誠さんのブログで知ったのですが、麻雀界では「A級ミス」という言葉があるようです。
麻雀の成績を決めるのは、その人が持ってる雀力のベースも大事なんだが、失着率、つまりどれくらいミスをするかが大きいと思うんですよ。
いくら上手くても、ミスしちゃう人は勝てない。そういう減点式の試験みたいなゲームじゃないかと思うんですな。
そのミスの中にもいろいろあって、仮に、A級ミス、B級ミス、C級ミスがあるとしよう。A級が痛烈なミスで、B級が中くらいのミス、C級が小さなミス。
このA級ミスをどれだけするか。つまりA級失着率によって、成績のかなりの部分が決まってるんじゃないか。B級ミス10個でようやくA級ミス1個に相当するくらい、A級ミスは重い。
これ、将棋でも当てはまるんじゃないかな?
将棋に当てはめると
棋力によってABCの分類は変わってくるかもしれませんが、私ぐらいの棋力だと頓死とか一手差のときのポカのように勝敗に直結するような過ちがA級ミスになるでしょうか。
B級は大きな駒損とか、受け損なって自陣に攻め込まれるような悪手。C級は1手パスのような手、駒得できるのにしなかったなどのように良くできたのに良くできなかった手になると思います。
プロ棋士レベルだともっと軽微なミスが勝敗を分けるかもしれませんが、初級者では一手頓死レベルのミスが頻発しますので「最後に間違えた方が負ける」事が多くなります。
ちなみに私が駒落ち上手を持って対局した時に、下手が負ける原因のほとんどは「一手詰み」の見逃しです。これが防げるようになるだけで、かなり勝率は上がります。
A級ミスを減らした方が勝ち
福地さんはミスについての心構えも書いています。これも参考になります。
B級やC級のミスまで気にしてると、神経がもたなくて、結果としてA級のミスにつながりやすい。もうね、そのレベルのことなんて無理なんだよ。俺はA級のミスさえしなかったら満足。それだけで自分をほめてやる。
(中略)
ネットでも、連続して打つと、あっという間にヘロヘロになるし、リアル麻雀もすぐ疲れる。そうなるとA級失着率の勝負。その中で、特A級みたいなミスをした人が負ける。そんな構造じゃないかって思ってるわけですな。
さらに、こういう考え方をするようになってから、メンタルが強くなった気がする。小さなミスは気にしないことで、心が揺れなくなった。
麻雀というゲーム自体がミスしやすい構造ではありますが、将棋にも役立つ考え方なのではないかと思います。
「【麻雀本】A級ミス論」の記事で紹介されている本は現代麻雀 手作りと押し引きの鉄戦術かな? 最近麻雀本は買ってないけど、買うかな……
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