将棋再入門者がハマりやすい点

将棋入門

時々、将棋再入門を志している方とお話しする機会があります。私と同じく小学生時代にルールだけは覚えて、大人になってから再挑戦される方です。棋力はハム将棋やこまおに負けるぐらいの10級〜初心者の方。

話を聞いていると、以前の私と同じように困ってる・ハマってるところもあり、他の方の参考になると思うのでハマりやすい点を書いておきます。



ネット情報のレベルが高すぎる

検索すると山のように将棋サイトがヒットします。そこを読めば勉強できるように思えるけど、それが罠。

わざわざ将棋ネタをブログなどで書く人はそれなりに将棋が上手い人なのですよね。大抵は高段者。書かれている内容も高度なことが多く、それを理解するのは基礎を学んでいないと難しいです。

初心者向けを標榜するサイトもありますが、内容は初心者ではなくアマ初段ぐらいの人が対象だったりします。もちろん、頑張って探せば初心者向け情報も見つかりますが、適切なキーワードで探せるようなら初心者ではないわけです。

情報を探しきれない初級者にとってはネットは迷いの森だろうと思う。

棋書が難しすぎる

沖縄県内ではジュンク堂地下に山ほど棋書が揃っているのですが、小学生向けの入門書か難解な本しかないというイメージ。以前よりは随分良くなりましたが、それでも難しい本が多いです(特に居飛車)。

こちらも、探せばそれなりに分かりやすい本もあるのですが、自分に合った本を探せるようなら初心者ではないわけです。
(私は初心者の頃に棋書を書いまくったのですが、今から考えると時間も金も相当無駄にしたと思います)

ネットの将棋サイトと同じく、そもそも本当の初心者には適切な本を探すことは難しいです。

私のオススメは羽生善治のみるみる強くなる将棋シリーズや女性向けの入門書なのですが、表紙が子供・女性向けなので男性だと手に取りにくいかもしれません。

良く良く探せば大人向けの良書もあるのですが、出版年がやや古いものが多く、書店店頭では探しにくいです。

ソフトが強すぎる

大抵のソフトは再入門者には強すぎます。例えばハム将棋。あれに(ほぼ)勝てるようなら中級者の力があるのですが、なぜか初心者向けだと宣伝されていて対局者を泣かせています。

最初は「こまお」か、もっと弱い「将棋の遊び部屋」がオススメです。

スマホアプリなら、i羽生将棋シリーズかみんなの将棋教室シリーズでしょうか。後発の「みんなの将棋教室」は駒落ちが充実しているのも初心者向けだと思います。


ネット対戦の相手が強すぎる

将棋倶楽部24は上級者以上の棋力がないと楽しめないし、将棋クエストや将棋ウォーズは切れ負けなので初心者には大変です。

最初のうちは時間をかけても大丈夫なコンピュータソフト相手が良いかもしれない。

大人向けの将棋教室がみつからない

地域によっては、大人向けの将棋教室や初級者向けの将棋道場が無いところがあります。これを補うのがネット将棋なのですが、ネット将棋も前項に書いたように初心者向けではないのですよねえ。

序盤・定跡をどう勉強するか

好きな戦法が決まっていても、適切な入門書を探すのは難しかったりします。まして、どの戦法を指せば良いのか迷っていたり、原始棒銀で行き詰まっている方だと、何を勉強すれば良いのか分からないことも多いと思います。

子供の初心者なら、戦法の優劣をあまり気にせずに、適当に好きな戦法を選んでもうまく行くことが多いです。それで挫折したら別の戦法を選べば良いし、その時間もあります。

しかし、(特に再入門する)大人の場合は既に棋風が出来上がっていることも多く、合わない戦法と合う戦法があったりします。将棋の勉強にかけられる時間も少ないので、あれこれ試して見たくないという気持ちもあります。なので、子供よりも大人の方が選択が難しい。

実際に面と向かって対局すればアドバイスもできるのですが、ブログに書くのは難しいんですよね。うまい解決策を思いついたら、また記事を書きたいと考えています。

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