スイス式トーナメントの将棋大会運営の感想とノウハウ

大会運営

3月10日の小禄地域囲碁将棋大会でスイス式を採用し、運営に携わったのでその感想とノウハウをまとめておきます。どのような大会システムでも、最初は慣れとノウハウが必要です。

今回は、柿木将棋の柿木さん作成のスイス式トーナメント組み合わせ KSWを利用しました。


良かったこと

13時受付開始、17時半対局終了で5回戦を行えた。初めての運営で不慣れなわりには数多く対局することができ、満足度は高かったと思います。
(通常大会では2回負けで予選敗退となるため、特に初級者クラスでは対局数が少なくて不満が出やすい。子供は早指しなので「30分で予選敗退!」もありうる)

パソコン処理は後半が楽。前半は地獄。前半(1・2回戦)は紙を使い、その後をPC処理にするのも手か。入力する人はやっぱり大変ですが。

改善できそうなこと

対局者名の入力が課題。事前受付できると楽だが(Web受付がベスト)、当日受付の場合は入力時間がネックとなる。最初に正しい受付名簿が存在しないと大騒ぎになります(後からの修正は非常に大変、というか普通は無理)。

有段者・高段者の対局は時間がかかるので、チェスクロック必須。運営上は切れ負けが楽だが、対局の質を考えると難しい面もある。

初級者・級位者は時間切れ引き分けにしたが、それで良かったかどうか。今回は1局40分目安としたが何局か引き分けになる対局もあった。

単一障害点対策

トラブルは絶対に発生するので、事前の想定・対処が必要。

  • パソコンが壊れたら?
  • プリンターが壊れたら?(インクがない、用紙がない、そもそもつながらない)
  • 途中参加・途中帰宅などによる人数変動

奇数人数の処理

以下、パソコン処理(スイス式トーナメント組み合わせ KSW)前提。

不戦勝さんを1名入れておくと楽。途中参加者が来て人数が偶数になった場合は、不戦勝さんを抜け番とする。途中帰宅者がいる場合は、帰宅者と不戦勝さんを抜け番にして偶数を保つようにする。


不戦勝がいいのか抜け番が良いのかは悩みどころだと思う。優勝戦線に不戦勝が絡むと面倒。

柿木ソフトへの要望

駒落ち機能はあるが、レーティング連動なので使いづらい。対局者を途中追加するとレートが入れられない。

レーティングは一律にして運用でカバーした方が良さそう。

処理の工夫

1回戦・2回戦は手動でも当てられるので、2回戦まで手動で処理しつつ裏で名簿をPC入力するのが良さそう。それでも50名規模だと大変だが。
(ノウハウがあれば3〜4回戦までは手動でなんとかなるはず)

同姓の人がいる場合、PC上・印刷上の区別がしづらいときがある。短縮名を適宜入れる必要あり。

せっかく名前を入れているのだから、賞状印刷にうまく連携したい

リンク

スイス式そのものについての解説は下記の記事を参照ください。

大会運営

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