スイス式トーナメントの将棋大会運営のメモ

大会運営

先日、琉球支部主催のネット将棋大会が行われました。今回の大会はスイス式4回戦+決勝の形式で行われ、私も運営をお手伝いしました。今後、同様の大会を開催される方の参考に、ノウハウを記録しておきます。


スイス式とは

勝ち抜き式トーナメントと総当たりリーグ戦を合わせたような形式。参加者は複数回の対局を行いますが、他の参加者と全て当たるわけではありません。
詳細は下記の記事を参照ください。


スイス式を使った大会の例(囲碁)


事前準備

リアルな大会で参加者が10人程度ならホワイトボード手書きでも管理できますが、ネットの場合はソフトを利用して画面を共有した方が楽です。今回はコンピュータソフト柿木将棋で有名な柿木さん作成のKSWを利用しました。

参加者を事前に登録しておきます。棋力がわかっている場合は強い順に並べておくと楽です。


試合回数について

人数が奇数の場合は、試合回数を偶数にすると不戦勝・不戦敗を作らずに済みます。事前に人数がわからない場合も偶数回にしましょう。県内の囲碁大会では4回戦が標準となっているようです。

奇数人の場合、KSWには試合回数+1を設定しておきます。4回戦なら5回と設定します。偶数の場合は素直に4回と設定して構いません。

奇数人の場合の処理

奇数の場合も初回は普通に組み合わせます。1人余りますので、その方は一番早く対局が終わった組みの敗者と組み合わせます。KSW上は1回戦を抜け番にし、2回戦から組んでいきます。

下図は9人、4回戦の例。抜け番の9さんを早めに終わった対局の敗者の8さんと組み合わせています。他の人は勝ち数が同じ相手を当てていきます。
(1回戦が全員終わるのを待たずに、随時組み合わせることで時間が節約できます。2回戦以降も同様です)



各回で抜け番が1人ずつ発生しますので、最終5回戦でその人同士を当てます。最後に同じ人が対戦しないように、3回戦から注意が必要です(ここは慣れが必要)。


その他

親睦大会の場合、1-2回戦はなるべく近い棋力の人と当たるように手作業で組んだ方が良いと思います。KSWは初回は上位者と下位者を当てたがるのですが、これはガチ勢の大会向きです。

県内囲碁大会では3回戦を終わって3連勝が1人の場合は、その人を優勝者としています。4回戦まで真面目に対局すると3勝1敗が複数人発生して決定戦が必要になり時間がかかることを避けるためだと思われます。

途中参加・途中帰宅が発生するようなゆるい大会の場合は、不戦敗さんを入れた方が便利です。これについては「スイス式トーナメントの将棋大会運営の感想とノウハウ」で書きました。

大会運営

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