浮駒の把握は実は難しいのではなかろうか

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前に、将棋初心者は浮駒を把握できるようになることが重要だという話を書きました。初心者同士の対局では互いに浮き駒や只で取れる駒が続出し、大きなミスをした方が負けるのが普通。そのような将棋を指していた子も、上達の早い子なら数ヶ月もすれば単純な浮き駒は見逃さなくなります。

ところが対局経験をそれなりに積んでいるにも関わらず、簡単な浮き駒を見逃す方もいて、それは何故だろうと思っていました。

※ 将棋入門者が学ぶべきスキル(1) 浮駒の把握

他のゲームに手を出して初めてわかる初心者の気持ち

最近、後輩の誘いでチェスや象棋(チュンジー)に手を出しました。チェスは良いサイトがあるので、中終盤の問題(tactics)を中心に勉強しています。既に2000問以上は解いたのですが、それでも簡単な問題を間違える。

下記は間違えた問題の一例。白のクィーンが浮き駒になっていて、しかも黒のポーンでタダ取りできる。これが一目ではわからない上に別の場所を考えすぎて間違えた。

チェスのポーンと将棋の歩の動きがごっちゃになっているせいもあるが、この見落としは酷いと思う。歩の前に飛車が落ちているのに拾わないようなものだ。将棋初心者も同じように苦労しているのだろうか。

初心者向け問題集が欲しい

考えてみると、市販の将棋の本にはこのレベルの問題は載っていないように思う。もちろん将棋の入門書には例題があるが、それらの本の問題数は少ないし、わかりやすく教えるために部分図での出題だったりするので実践的ではない。

「基本」と名がつく次の一手問題でも、駒を浮かせたり・数手先に両取りをかけるような問題が多く、いきなり駒が取れるような問題は載っていない。読むには最低でも棋力10級程度は必要だろう。

以前に比べて、将棋の本はずいぶん初級者向けになりわかりやすくなったと思う。それでも本当の初心者の役に立つ棋書はほとんど存在しない。藤井聡太四段のおかげで将棋を始める大人も増えている。大人の初心者向けの本がいまほど望まれている時代はないと思う。