新年度糸満将棋大会を見学(2024/4/21)

大会運営, 沖縄の将棋大会

2024年4月21日に開催された糸満将棋大会を見学してきました。この大会は糸満支部が開催しているもので、支部結成記念大会・新春大会に続いて3回目の開催となります。

(会場のくくる糸満は、糸満市役所の隣。バスでも比較的行きやすい場所です)

くくる糸満への道のり

前回記事(新年度糸満将棋大会が開催されます(2024/4/21))にも書いたように、くくる糸満には那覇からのバス路線が複数あります。今回は35番志多伯線で移動しました。

那覇から行くバスを利用する場合は、ほとんどの場合 糸満市役所入口バス停で下車します。残念ながら糸満市役所に一番近いバス停ではなく、降りてから10分ちょっと歩くことになります。散歩しながら行くのも楽しいですが、天気の悪い時は大変かも。 東京バス(ハーレーエクスプレス/ウミカジライナー)を使えば糸満市役所の構内まで行くのですが、うちからは遠回りになるので使いませんでした。

ということで、今回は糸満市役所入口から歩きです。幸い、天気も良く、暑くもなかったので散歩には良い感じ。夏場はどうしようかな。

(はるか彼方に糸満市役所が見えます)

考えられた独自の大会システム

大会結果は新年度糸満将棋大会(結果): 糸満将棋クラブに掲載されているので、そちらを見ていただくとして、今回の大会ではシステムが独自の方式になっていました。

大会結果記事にも「独自の試みとして有段者・上級者・初級者クラス間の駒落ち交流戦を実施(リーグ戦の勝ち星に加える)」と書かれていているとおり、クラスごとの総当たりのリーグ戦にさらに交流戦が追加されていました。

例えば初級者が参加した場合、初級者同士のリーグ戦に加えて上級者と駒落ちでも戦います。上級者は有段者・初級者、有段者は上級者とも戦います。級位者に「強い人と指すチャンス」を作ろうという主催者の気持ちが感じられます。



また、大会の運営を主催する場合、気にかけておく必要のあることがいくつかあります。例えば、下記の点です。

  • 会場使用時間の制限以内には対局・表彰・片付けを終わりたい
  • (特に初級者には)なるべく多く対局して欲しい
  • 対局相手の指定が楽になるようにしたい(運営を楽にしたい)



沖縄の一般の大会では、予選は3-4人のリーグ戦で2勝勝ち抜け、決勝が勝ち抜きトーナメント形式ですが、これだと予選落ちする人は2〜3局しか指せません。初級者だと対局時間も短いので、大会開始後30分で予選敗退が決まってしまうことも。

今回の大会システムでは総当たりリーグの人数を棋力ごとに変更するようにしていました。初心者リーグは大人数、有段者はリーグを2つに分けて少ない人数で対局するようにしていました。こうすることで、初心者には多めに対局してもらえますし、じっくり時間を使って考えたい有段者にも満足できる大会になっていたと思います。

ただし、初級者・上級者リーグは人数が多くなりますので、対局相手指定などはノウハウが必要かも。また、人数に合わせてリーグを振り分けますので、一般の大会のように「5級だからCクラス」と決められません。運営は負担が増えて大変だったかもしれませんが、参加者のみなさんはたくさん将棋が指せて楽しかったと思います。

大会システムは色々な種類があって(スイス式や3点1点方式など)、どれも利点・欠点があります。このブログでも過去にいくつか方法を紹介していますので参考にしていただけると幸いです。


おまけ

会場に貼られていたポスター。知らんかったよ、イトマンマン。




主題歌。意外にかっこいいぞ、イトマンマン。



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