初心者のための将棋入門書(2)

2017/11/14将棋入門, 書籍

こまおには勝てるけど、ハムには勝てない方へ

初心者の域から初級者にレベルアップした方向けの書籍を紹介します。

このレベルになると、そろそろ将棋の本も読めるようになったのだけど、市販の本はどうも難しいと感じているのではないでしょうか? 実は大抵の将棋の本は難しすぎます。中には初級者向けの本もあるのですが、それを自分で探し出すのは難しいです。私も何冊も買って、挫折を繰り返していました。今では本が難しかったのだとわかりますが、当時はそれすらわかりませんでした。

その経験を元に、入門者や私のように困っている方のために、私が参考になった本と、初心者からの評判が良い本を紹介します。

こまおに勝てない方は「初心者のための将棋入門書」を先にご覧ください。


書籍選択のコツ

  • 立ち読みして、筋が追えない棋書は買わない
  • 最初は分かりやすすぎるぐらいがちょうどいい
  • なるべく細かい手順ごとに図面が載っている本を選ぶ (マイナビのよくわかるシリーズなど)
  • 一問一答形式もお勧め(浅川書房の「指しこなす本」シリーズ、マイコミ将棋文庫の「ひと目の」シリーズなど

序盤・定跡

序盤の定跡は数多くあるので、最初に何を勉強すればいいか、初心者には判断しづらいと思います。書店に行っても戦法名がわからなかったり、相手の指し手が何を意図しているかわからなかったり。その場合は、序盤だけを解説した本がお勧め。

序盤完全ガイドは NHK杯などの対局を観戦するときにも役に立ちます。



最初は棒銀戦法がお勧め

何か1つ基本的な定跡を覚えることで基本的な手筋や攻め方を学べます。

これから定跡を覚える方には棒銀をお勧めします。棒銀戦法は居飛車でも振り飛車でもあらゆる戦型で出現する戦法ですので、後々まで応用が利きます。攻撃力もあるので最初に覚える戦法として最適です。

居飛車系

振り飛車系

じっくり玉を囲ってから戦いたい・序盤に角交換されるのが嫌な方は振り飛車がおすすめです。特に四間飛車は攻守のバランスが取れていて入門向きです。


ソフトで復習する

書籍を読んで戦法名やだいたいの方針がある程度わかってきたら、Webブラウザで対戦できるソフトと対局してみましょう。
将棋の遊び部屋はとても弱いです。これをクリアしたらこまおの10枚落ちに進みましょう。こまおの平手がクリアできればアマ15-20級程度の棋力があります。
ハムちゃんは6-10級程度の力がありますので、勝つのは大変だと思います。

スマホアプリの場合は、金沢将棋をお勧めします。金沢将棋は棋力がレベル1-100に分かれていて、弱い相手から強い相手まで揃っています。

手筋の本

うまい人と対局していると、歩を取らされているうちに いつの間にか不利になっていることがあります。上級者はこのような手筋(垂れ歩や継ぎ歩など)を駆使してきますので、これも覚えておきましょう。

いろいろな手筋を覚えておくと、ピンチを切り抜けたり、優勢を拡大したり、攻めを継続することができます。しかも なんとなくかっこいいです。

特に歩を使うことは多いので「羽生の法則〈1〉歩の手筋」だけでも読んでおくといいでしょう。私は この本のおかげで何度もピンチを切り抜けました。

ハム将棋に棒銀で勝てない方は手筋の習得が不足していると思われます。下記の記事も参考にしてください。

寄せ・終盤本

詰将棋はできるようになったけど、実践では「王手は追う手」になって逃がしてしまう方は寄せを勉強しましょう。

寄せが見える本」が半分読めればアマ上級者に近づいています。ただし、3手詰め~5手詰が解ける棋力がないと全てを読むのは難しいかもしれません。

おまけ:ハム将棋に勝てるようになったら

ハムに勝てるなら初級者の域は脱しています。棋書の選択にも困らないと思います。以下は参考まで 私が読んで参考になった本です。




大会にも出てみよう

身近に対戦相手がいない場合は将棋サークル・将棋大会への参加もおすすめします。
将棋をおぼえたての方も参加していますので、対局して楽しさを感じられると思います。

その他

浅川書房の本は、出版社のサイトで立ち読みできます。購入前に一読するといいかもしれません。
Amazonの電子書籍(Kindle)は試し読みできる場合があります。

将棋入門リンク

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