対四間飛車・居飛車腰掛け銀対策 (4五歩遅仕掛け?)

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最近勝率が悪く、レーティングも絶賛急降下中なんだけど、その原因の一つが左図の戦法。対四間飛車腰掛け銀というらしい。右四間飛車のような駒組みなんだけど、飛車は8筋に居て4五歩早仕掛けのように攻めてくる。右四間だと思ってぼーっとしていると、この状態に組まれて為すすべも無く負けてしまう。


今から思えば、以前、四間飛車の勝率が悪かったころはこの戦法にも遭遇していた気がする。24にも戦法の流行りすたりがあるようで、一時期は4五歩早仕掛けばかり遭遇していたのだが、今ではこの腰掛け銀が多い気がする。

こういう戦法に遭遇して困るのは、どうやって調べていいかわからないことである。激指の定跡講座にも該当する戦法は存在しないようだ。ネットで検索しようにも戦法名がわからない。さんざん苦労したあげく、どうやら「対四間飛車腰掛け銀」などと呼ばれていることを見つけた。
(市販の将棋ソフトは棋譜から戦法名を教えてくれる機能をつけて欲しい。厳密には無理だろうけど、ある程度の指標になれば初心者はどれだけ助かるだろうか)


さて、上図の局面を激指先生に検討させると、7八銀が候補手・形勢互角(先手+193)と言われる。6九飛も候補手らしい。なんだけど、6九飛は指しているうちに評価値が下がってしまうので、どうも先を読みきれていないようだ。7八銀だと受かるんだけど手損になるし、守勢一方になり、あまり勝てる気がしない。



ネットを検索するといくつか対策があった。「将棋 腰掛け銀対四間飛車 四間飛車の対応 – Yahoo!知恵袋」では「断固▽4五歩と開戦したい」という意見。若干手順は違いますが左図の局面から4五歩と仕掛けたほうがいいとのこと。「▲4五歩(△6五歩)遅仕掛け」にもこの変化がある(居飛車優勢になってるけど、ちょっとココセっぽいかな?)。


あれ?これは見たことがあるな、と思って調べると激指定跡道場2の定跡講座「先手四間飛車/第11章後手右四間飛車腰掛け銀」の最初の方にでてくる図と同じだ(先後が違うけど)。以下、▲4五同歩△同角▲同角△同飛▲5四角△6八飛▲2七角成のあと、5五角にて香取りが受からず四間飛車側有利、ということになっている。激指を使ってその後を検討してみたけど、力戦になって形勢不明という感じである。プロ的には有利かもしれないけど、指しきれる自信はない。悪くはなさそう。


こちらのページに詳しい解説を発見。「マイナー将棋ブログ  単純明快!対四間飛車▲4五歩遅仕掛け戦法」。名前が4五歩遅仕掛け (^_^) たしかに早くないけど。居飛車側の視点から変化を詳細に書いている良記事です。ただし四間飛車党の立場からすると、記事に書いてある変化は どれもお先真っ暗な感じである。左図の時点で「どうしてこんなになるまで放置してたんだ」ということ? でも普通に指してるとこうなるんだよなあ。
「4五歩遅仕掛け」を検索すると「VIP将棋部@部員用wiki – GAVA戦法棋譜」を発見。もしかして、このページのせいで使い手が多いのか?


さて、激指四段同士に図の局面から対局してもらうと居飛車の4勝1敗。ただし評価値の上では、どの対局も居飛車がどんどん優勢になる。振り飛車勝ちの対局は居飛車側の見落とし(トン死)のため。同じぐらいの棋力の人同士では、図の局面から振り飛車が勝つのは相当に辛そうだ。

(対局開始時点における評価値は振り飛車やや優勢になっている。たぶん玉の堅さが評価されているんだけど、どう考えてもおかしいような気がする。コンピュータ将棋の評価値なんてこんなもんなんだけどね)


最後の手段。この戦法を使っている人が負けた棋譜を調べてみた。過去の棋譜が見れる将棋倶楽部24の利点だ。願わくば棋譜検索ができるともっといいんだけど。まず左図。ほぼ私と同じ進行から△6五歩▲6九飛△6六歩▲同銀△6五歩▲5五銀△同銀▲同歩のあと△6六銀打。これを▲同角△同歩▲同飛のあと先手が飛車を成って一局というところか。後手が歩切れのため飛車成りが止まらないのが利点ではあるが、先手の左桂がさばけていないし角銀交換の駒損なので寄せ合いに勝てるかどうかだなあ。ちょっと難しそう。


こちらは△6五歩を▲同歩と取ったもの。以下、△7七角成▲同桂△5九角打▲6七飛△8六飛▲6四角。この飛桂両取りの6四角はこの戦法の変化ではよく出てくる。これが打てればまだ指せるかなあ。さらに進んで△6六歩打▲6九飛△7七角成▲8六角成△同馬と取り合ってから、飛車を1九に回り玉頭攻めで勝っている。さりげなく1八香を上がっている効果だ。
これは悪くはないような気がするが、居飛車側がもうちょっとうまく指したらどうなるんだろうか。



こちらの方は早い段階から3二金型にして受けている。たしかにその手はあるなあ。要するに飛車先突破させなければいいんだし。ただし、玉が薄くなるからあまり私の好みではない (同じ理由で中飛車もあまり好きじゃない)。
このあとは振り飛車から△4五歩を突いてさっさと角交換し、飛車を成り込んで快勝。この手順は良さそうな気がする。



別の方も3二金型を採用していた。自分から△4五歩を突いて角交換するところは同じ。玉頭攻めを優先するために囲いはちょっと特殊。

こうしてみると、2五歩を突かれた&腰掛け銀の場合は3二金を上がるというのが対策なのかもしれない。もしかしたら、普通の右四間飛車にも3二金上がれば なんとかなったりするのかな??


四間飛車側が銀冠から穴熊に組み替えた対局。居飛車より玉形を堅くしてさばくというのは振り飛車っぽくはある。居飛車から2四歩・4五歩と突いてきて角銀交換から飛車をさばくのは他の戦型でも見た進行だ。このあと飛車が成り込んで玉の堅さを生かして四間飛車勝ち。穴熊慣れてたらこれもありそうだ。


今日の教訓はこんなところでしょうか。もっといい対策があれば誰か教えてください。

  • 4五歩早仕掛けや右四間の定跡は忘れる(^_^; 混ぜるな危険
  • 3二金と上がって急戦を防ぐ、といいかも
  • 角銀交換を受け入れて飛車をさばく。相手も飛車を成り込んでくるので寄せの早さで勝負
  • 玉頭攻めを常に考える
  • 隙あらば穴熊?

ところで、この戦法、何て名前で呼ぶのがいいんでしょうね。誰か教えて。


将棋倶楽部24での対局棋譜。駒損がひどく投了しました。

(kifファイル)


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