きのあ将棋で浮き飛車対策

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将棋倶楽部24の初級タブ(11級~初心者タブ)には、あまり見かけない戦法を使ってくる人も多く存在します。 その中でも浮き飛車系の戦法には私もずいぶん負かされましたし、対策に悩んでいる人も多いようです。

幸い、きのあ将棋や金沢将棋ではそれらの戦法を練習相手にすることができます。金沢将棋については以前書いたので、今回はきのあ将棋との対戦方法を紹介します。

注: 大まかな戦略は浮き飛車戦法対策メモに、金沢将棋での対戦例は 金沢将棋レベル100を使って特定戦法対策にあります。

なぜ きのあ将棋?

コンピュータ将棋ソフトは市販・フリーを含めて数多くありますが、“戦法を指定” できるものはそれほど多くありません。ましてアヒルや浮き飛車が入っているソフトは希少です。定跡を自分で作ったとしても、激指のようにその通り指してくれないソフトもありますし(特定戦法対策 自分で定跡を作ってみたら?)。

きのあ将棋は妙な戦法が入っている数少ないソフトの1つです。と言っても決して弱いソフトではありません。きのあ将棋は今年の第23回世界コンピュータ将棋選手権にも参加しており、一次予選12位でした。

将棋倶楽部24の中級中位~下位ぐらいの棋力でしょうか。

きのあ将棋を使うには

きのあ将棋はダウンロード版(PC用)とブラウザ版があります。ダウンロード版の方が若干強いようですが、初級者の練習用ならブラウザ版でも充分です。

ブラウザ版の場合はきのあ将棋 | QinoaSyougiの「コンピューター棋士との対局 ( play game )」を選択し、対局相手の選択を行います。

今回は浮き飛車対策ですので、「初級者向け あひるがあがあじごく *ゆとり」を選びます。初級者向けと書いてありますが、結構強いです。浮き飛車に慣れてない初級者では勝てないと思います。

注意:きのあ将棋のアヒルは普通のアヒルとはちょっと変わっています。あひる戦法について | きのあ将棋を参照のこと。

対戦してみた

私が後手で対戦してみました。私は四間飛車党ですので、2六歩3四歩2五歩3三角2六飛と進行します。ここで油断していると3六飛から3四の歩を取りに来ます。

20130518-kinoa-2


3四歩を守ろうとしても うまくいきませんので、逆襲含みで向かい飛車に振ります。
以下、浮き飛車戦法対策メモの注意を念頭に置いて指すことでうまく勝てました。

20130518-kinoa-3


コンピュータらしく、若干駒損でも無理やり成駒を使って強引に攻めてきますので、油断しているとすぐ敗勢になります。何度か対局しているうちに隙を作らない方法が分かってくると思いますので、試してみてください。
(と、偉そうに書いていますが、一番弱いレベルにも何度も負けています…orz)

棋譜の参照・解析

後で棋譜を参照することもできます。上の棋譜は「棋譜 | QinoaSyougi for Web」から見ることができます。

なお、ブラウザ版の棋譜は今のところ独自形式なため他のソフトで検討することはできません。ダウンロード版ではCSA形式で保存できるので、Kifu for Windowsを経由することで激指などのソフトで解析が可能です (将棋倶楽部24の棋譜の保存・ソフト解析方法)。

きのあ将棋で選べる戦型は?

きのあ将棋では、あひるがあがあじごく以外にも人間相手の将棋で遭遇する奇襲戦法に似た棋風の対戦相手がいます。例えば、ナカビーⅡ世はいきなり中飛車に振ってきますし、宇氏みう香は右四間が得意です。

苦手戦法の克服には その戦法を使う相手と何度も対戦することが近道ですが、人間相手だとなかなかそうもいきません。ましてネット将棋では棋風がわかる相手を探すのも大変です。きのあ将棋のようなコンピュータ将棋ソフトをうまく活用して、苦手を減らしましょう。

最後になりましたが、このような素晴らしいソフトの開発者に感謝いたします。

リンク・参考書籍

金沢将棋には浮き飛車・筋違い角・角頭歩や、三間飛車・中飛車・四間飛車・角換わりなどを指す対戦相手が含まれています。

奇襲戦法を指すための本は多いのですが、奇襲戦法対策の本は見かけません。初心者にはそちらの方が需要があると思うのですが…