藤井二冠の新パソコン
9月10日の中日新聞に載った藤井2冠の王位戦獲得後のインタビューが、一部で話題になっています。記事によると『最新のはCPUに「ライゼンスレッドリッパー3990X」を使っています』とのこと。Ryzen Threadripper 3990Xは最新のCPUで価格は50万円ぐらい。PC全体では70万円ぐらいかかっていると思われます。ちなみにメモリは256GBとのこと。
値段はともかく、どれぐらい速いのか。藤井二冠が過去に使っていたと噂されていたCPUと比べてみました。
CPU性能比較
「【Hothotレビュー】世界最高峰の64コア/128スレッドCPU「Ryzen Threadripper 3990X」を徹底テスト – PC Watch」によると、やねうら王ベンチマークで計った速度は、52,573,556 Nodes/sec。CPU 1つに制限した場合でも912,064Npsとのこと。
これだけでは凄さがわからないので、我が家のPCで比較。6年前に買ったPCですが、まだまだ使えます。こいつの速度が、4,058,955と904,793Nps。 CPU1個の速度はあまり変わりませんが、全コア使った場合は13倍の差がついています。検討に13分かかるか1分で済むかは大違いです。
噂によると藤井二冠のPCを新規に組み立てると70万円ほどかかるとか。それでもプロの道具としては安いものかもしれません。タイトル取ればお釣りが来ますから。
おまけ
藤井二冠が過去に買ったと噂されているCPUの比較。CPU Markが速いCPUに順調に乗り換えているのがわかります。電気代もかかるはずですが、自宅のブレーカーは大丈夫でしょうか……
追記: 測定方法
自宅パソコンの速度を測ってみたい方のために方法を書いておきます。やねうら王が必要です(githubにある無料版でも可能)。
コマンドプロンプトを起動。やねうら王のあるディレクトリに移動し、CPUの種類に合ったバイナリを起動します。起動したら測定用のコマンド “bench 128 n 19” を入力します。 n は使用するCPU(スレッド)の数です。
しばらくすると、速度を表示し停止します。停止後は ^C を押して終了します。 Nodes/second が測定結果(1秒間に検索した局面数)です。
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